ごあいさつ

桃山文化の隆盛の極みに華麗にして繊細な美の花を咲かせ、いつしか時の流れの中で姿を消した幻の染め「辻が花」。
選りすぐった絵模様の絞り染めに、描き絵・摺箔・刺織を施した秀逸な逸品の数々は、往時の京の染めの象徴でした。
その伝統美を甦らせるために、辻が花染め工房「絵絞庵」では、比叡山を望む京都・洛北で日々創作に励んでまいりました。
私どもは、「辻が花」を絞り染めで絵模様を表す「絵絞り」と捉え、受け継ぐ技法に現代の美が交響する新たな作品を探求しています。
深き自然と清冽な水脈に恵まれた小さな工房で、心技を尽くして仕上げた選りすぐりの作品の数々をご高覧いただければ幸いです。
辻が花染め工房 絵絞庵福村廣利福村 鍵