いつも懇意にしてくださるご近所の方。
30年ほど前にお嬢様お二人とご自身用に訪問着をうちで作ってくださいました。
洗いに出してほしい、と今回お預かりさせていただき、写真はお嬢様の訪問着です。
こういう形で不意に父の作品を見ることができ、父の人となりやモノ作りの姿勢を改めて感じます。
夢の中にいるような、美しい着物です。
いつも懇意にしてくださるご近所の方。
30年ほど前にお嬢様お二人とご自身用に訪問着をうちで作ってくださいました。
洗いに出してほしい、と今回お預かりさせていただき、写真はお嬢様の訪問着です。
こういう形で不意に父の作品を見ることができ、父の人となりやモノ作りの姿勢を改めて感じます。
夢の中にいるような、美しい着物です。
投稿が途中になっていたお誂えの男物。
かれこれ数ヶ月前に男物の制作について投稿していました。
皆さんお忘れかと思いますが、、完成品をチラッとご紹介いたします。
お客様からのご依頼で、ご希望の柄行きをお聞きして制作しました。
普段はあまりこういった雰囲気のものは作っておりませんので、いつもとは違う趣向で制作し絞りの振れ幅の広さを実感した次第です。
なんとも絞りらしい一着となりました。
工房展示会は終わりましたが、特別価格品はまだ数点ございます。
少しずつご紹介していきます。
・なごや帯『薔薇貫入』
・小紋『よろけ菱』
『薔薇貫入』は、陶器の釉薬の氷裂貫入、薔薇貫入を絞りで表した作品です。
『よろけ菱』の方は、
着用に問題はございませんが生地難がありましたもので、特別価格品とさせていただいております。
詳細はお問い合わせくださいませ。
一つ前の投稿でご紹介したなごや帯です。
墨描きを施しました。
絞りと絞りの近接の具合や、墨描きの細やかさに注目していただけたらと思います。
以前父が描いた最後の下絵、とご紹介した帯でもあります。
色も指定通りに、父を想いながら作りました。
【なごや帯 雲取辻が花】
制作途中=墨描き前
普段完成品をお見せするばかりですので、珍しく
墨描きをする前のなごや帯、お太鼓部分のご紹介です。
〇絞りは柄の隙間、間隔が大切
ご覧いただくと、絞りと絞りの間がとても近接しているのがお分かりでしょうか。
実はこの狭い間隔(数mm)で柄を詰めて絞り上げるということは、とても高い技術が必要になります。
絞れば絞るほど、絞りにくくなり、それを想定しておかないと途中で絞れなくなる場合もあります。
また、詰めすぎると間に色が入らなくなるので、
その加減を考えながら下絵を描いています。
柄を描きながらも、常に柄と柄の間隔を意識しながら草稿、下絵を描いています。
絞りと絞りが離れていると作業はとても楽です。
1cm以上あけてぽんぽんと柄を配置すれば、絞っても各々あまり干渉しないのでとても絞りやすいのです。
しかし、間をあけるということは正に間が抜けているような、野暮ったい感じが出るように感じてしまいます。
反対に、絞りが近接していると、柄に緊張感が出て引き締まった感じになります。
安土桃山時代の辻が花をご覧いただいても分かるように、大胆な柄行きながらも繊細な絞りが詰まっていて、格のたかさも感じられます。
絞りのものを見る際には、その辺りを意識してご覧いただけるとおもしろいと思います。
絞りのよろけた線の重ねで、菱形を表しています。
どの菱も違う形で、お召しになると様々な動きも出る、
これまでに無い新しい絞り染の表現です。
伝統とは、革新の連続のあとに残る轍の様なものと考えています。
先人の想いを大切にしつつ、
今までにない絞りの表現を常に模索しながら制作しています。
○京の錦秋展のご案内○
11月8日(金)~11日(月) 東京・日本橋で、京友禅の「あめや藤本」さんと合同で展示会を開催いたします。
絞りと友禅という着物に代表される染色技法。そのどちらの魅力もお見せできれば幸いです。
場所:〒103-0012
東京都中央区日本橋堀留町2丁目3−8 田源ビル2階
日時:2024年11月8日~11日 10〜18時
(最終日は16時まで)
どなた様でもお越しいただけますので、皆さまお誘いあわせの上ぜひご来場くださいませ。
春に花咲くハナニラをモチーフにした、なごや帯です。
少し紫がかった儚げな姿が美しいお花。春先にふと足元を見ると様々な場所で見かけます。
墨描きの繊細な線がハナニラの可憐な姿を捉えていて、
葉部分のおおらかな絞りとの対比が楽しい帯です。
時差投稿になりますが、3月の京都染色美術展のテーマ展で展示しました『祝いの着物』をご紹介いたします
娘の7歳の七五三用に作りました。
・地色は水色
・お花はバラ
・バラはピンクと紅色
・ハートも欲しい
という娘のリクエストに応えて作りました。
会場で初めて完成品を見た娘は大興奮。
この着物に袖を通す日を心待ちにしています。
先日、アメリカからの来客の際この着物をお見せしましたら
『あなたは娘さんを甘やかしすぎじゃありませんか?』
と笑いながらアメリカンジョークの洗礼を受け、『Yes』と答えましたところ、にこやかに笑ってくださいました。
子の成長を着物を通して感じられるということは、とても幸せなことです。
今までもこどもの祝着について、お問い合わせいただくことがあります。
ご予算に合わせてお作りいたしますので、ご興味のある方はご連絡くださいませ。
時差投稿になってしまいましたが、先月末の京都染織美術展の出品作品のご紹介です。
七宝の中に、蝶のようにも見えたりしますが、
テーマとしては○△□を図形をモチーフにしております。
優しいトーンの中で動きもあり、後ろ姿が楽しくなる帯です。
なごや帯『○△□』
京都染色美術展、2日目を迎えました。
出展作品を少しずつご紹介いたします。
訪問着『玉龍』
龍のひげ、別名玉龍をモチーフに作りました。
龍のひげは、ご家庭などに自生しているので見かけたことのある方も多いと思います。
石畳の合間からのびる龍のひげ。
日々の生活と美しさは隣り合わせ。
何気ない日常を表現しました。
龍のひげの濃く青い実はとても美しく宝石のように輝きます。
ゴツゴツしそうな石畳、固いものを柔らかく優しく表現しているところも、見ていただきたいポイントです。
この後14時より各事業所の作品解説ツアーがあります。
絵絞庵は明日の14時~となります。
皆様のお越しをお待ちしております。
<第73回京都染色美術展 >
■日時
令和6年3月22日(金)~24日(日)
各日とも10時開館~18時閉館(入館は閉館30分前まで)
■ところ
京都市京セラ美術館
京都市左京区岡崎公園内
TEL:075-771-4334
■テーマ展
「節目の着物」
■協力展
西陣四創会「西陣織」